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著作権について考える | 運営ノート

著作権について考える

近頃、なにかと取り沙汰されている著作権について考える。

個人的に気になるのは音楽著作権の過剰保護問題。 つい先日、レッスン用に無断でCDを使用したとしてJASRACがダンス教室を訴えた件で、JASRAC側の言い分が通りダンス教室側は数千万円の使用料を支払うことになってしまいました。

常々不愉快に思うのですが、JASRACは一体何様? 著作者が文句をいうのならともかく、なんでJASRAC様に物申し享けなければならないのか。 いや、JASRAC様は著作者から全権を預かったのだから相応の権利を行使するのは妥当か。 行使は乱用ともいえるが。 著作者はJASRAC様の本性を承知しているのだろうか。 著作権を得体の知れない結社に預けて不安はないのか。 自分の著作物すらろくに管理できずに得体の知れない結社の金儲けに利用されて、恥ずかしく思わないのか。

JASRACが徴収した使用料のうち、著作者に支払われる金額はわずか3%という話があります。 真偽は知る由もありません。 万が一、真実だとすれば暴利としか言いようがありません。 音楽著作権を保護するという大義名分のもとに行なわれる恐喝にほかなりません。 JASRACは音楽を文化とは認識していないでしょう。 単なる金儲けの素材でしかありません。 自ら正義を謳うやつに本当の正義なんかいやしない。

ダンスレッスンで使うぐらいよいではないか。 2年ほど前ですか、MIDIもダメになりましたね。 祭事のBGMとして使うのも、素人バンドが演奏するのもダメ。 耳コピした着メロすら鳴ったらアウトですよ。 バカじゃないの。 なにが悪いのか全く理解できません。 音楽興行において思いのほか実績が伸びないのは、違法コピーでもなんでもなく、JASRACという中間マージンに問題があるのでは。

CDも変わりました。 コピー防止機構により、本来認められるべき「自由なスタイルで利用する」権利まで奪われました。 幸い、この点については近頃見なおされ、エイベックスは防止機構の採択をアーティストに委ね、SONYは全廃を決定しました。 急転した理由については、警鐘としての主張を全うしたとか、iPodの台頭を無視できなかったとか、諸説があります。

とにかく、EXILEのCDを買おうとしたらCCCDで買う気が失せたとか、そういう事態は少なくなりそうです。 CCCDぐらい簡単に解除できますけどね。 精神衛生上、嫌です。 エイベックスに関しては、アーティストがすかぽんたんな勘違いをしてくれなければよいのですが、、、

話を戻して、この際、嫉妬に近いけど思いの丈を書いちゃいます。 例えば、著作物の二次著作。 漫画では大っぴらな営利(同人誌等)でさえ黙認され、それどころか、歓迎される節まであるのに、音楽では非営利でさえ抜かりなく使用料を徴収される。 著作物について、漫画は開放的なのに音楽は極めて閉鎖的。 この天と地ほどの不公平さが許せない。 決まりが悪いので態度をどちらか一方へ統一してほしい。

ぶっちゃけ、既製楽曲の編曲を公開したいので、自由なほうへ統一してほしいところ。 逆に、万が一、不自由なほうへ統一した日には産業が2つ、3つ、ふっ飛びますね。 でも、それを決める役人に限って、そんなの全く気にしなさそう。 消費税の総額表示の施行が明確な例です。 役人がソフトウェアに精通していればあんなことには・・・

最後に。 散々書きなぐっても、結局、自分が動かないことにはなにもはじまらないことに気がつきました。 そこで、まずは自分の著作物について、新しい利用規約、新しい著作権を提案することにします。 CRCC(ClockRoom Compact Copyright)という名称で運用。 コンパクトを謳うつもりが拡大してしまいましたが、比較的簡素、かつ、なによりも柔軟です。

利用者の権利の自由さゆえ、著作物が独り歩きしてしまう懸念は拭えませんが、もう、堅いことは考えないことにしました。 「情け(?)は人のためならず」というではありませんか。 CRCCは公開ライセンスですので、ご賛同をいただければ幸いです。

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