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ほしのこえ | 運営ノート

ほしのこえ

今週末はビデオ鑑賞三昧。 『SWING GIRLS』と、先日の『雲のむこう、約束の場所』を見たがために、どうしても見たくなった新海誠の前作『ほしのこえ』。 単にコレクション癖が騒いだという説もありますが。。。

『ほしのこえ』も堪えないものがあります。 内容はSFをベースにした超遠距離恋愛物語。 二人は同じ時間軸をそれぞれ生きているはずなのに、互いの仲を取り持つ「携帯メール」が無情にも「距離の現実」を突きつける。 そして、互いの時間軸は否応なしにずれていく。

最終的に、8光年という距離が二人を隔て、メールなど、もはや、届くかどうかもわからない。 それでもなお、8年後の相手に宛てて、いちばん伝えたかったことをメールに綴る。 8年後、奇跡的に8年前の送り主からメールが届いたものの、その大半は伝送経路で損失していた。 いちばん伝えたかったことも含めて・・・

SFとは言いながら、『雲の~』にしても、『ほしのこえ』にしても、現実にあり得るかもしれないと思えて仕方がないのは、私だけでしょうか。 両作品で衝撃を覚えたのは実はそのあたりで、非現実でありながら、どこかで、親近感や現実味を感じるのです。 非現実の中に現実味が混在した世界観は、純粋なファンタジーとは明らかになにかが違う。

なに? 恋愛はおろか、携帯電話も持たないやつに親近感もなにもないだろう? 私にも色々と事情というものがあるのです。 そういう痛いツッコミはご遠慮願いたい方向で、、、

『雲の~』は3人、『ほしのこえ』にいたっては、新海誠がたったひとりで制作したとか。 いいなぁ。 映画を見て「映画を作りたい」と思った作品はこれらがはじめてかもしれない。 ジブリ作品等を見ても、そこまでは至らないもんなぁ。 自分にとって、これらの作品は単なる娯楽作品以上の意味を持っている。 それにしても、構成、技術、意欲、行動、人脈、すべてが羨ましい。。。

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