ClockRoom

2001年 7月 | 運営ノート

制作停滞中

ゲーム制作が停滞している。 何かの事情で一度手を止めると、たとえ時間があっても再開が困難なのが私の性格である。 こういう時は無理矢理にでも手を付けるのが一番良いのだが、なかなか身体が言うことを聞かない。 やっとメインの部分が完成形に近付いたというのに、まったく困ったものである。 とはいっても、まだまだ先は長いのだが・・・

FFX

弟が『ファイナルファンタジーX』(スクウェア)を買ってきた。 “X”は「エックス」ではなく「10」である。 そんな小ネタはどうでもいい。 あの超バランスの悪い第1作目から数えて、ついに10作目である。 しかも、まだ先があるというから驚きである。

これほど数多くのシリーズを出している他の作品といえば、例えば『ボンバーマン』(ハドソン)。 それから、さすがに10作はないもののそれでもかなりの数を出している『桃太郎電鉄』(ハドソン)。 5作以上ならさらに『ドラゴンクエスト』(エニックス)、『サガ』(スクウェア)、『スーパーマリオブラザーズ』(任天堂)、『ゼルダの伝説』(任天堂)などがある。 シリーズとは言いがたいが数が多いものなら『ポケットモンスター』(ゲームフリーク)、特定のキャラクターを題材にした作品の多さなら『星のカービィ』(ハル研究所)など、やはり人気作品にとってシリーズ化はかなり重要なポジションであるようだ。 また、シリーズには大きく分けて2種類があり、タイトルだけ継承するタイプと、あるキャラクターで一貫するタイプがある。

ところで、第1作目から離れた作品の大半は「一見さんにはウケがいいが、かつてのファンには不評」という傾向がある。 まあ、時代がシフトしてもターゲットまで一緒にシフトすることはまずあり得ない。 ターゲットがシフトしなければ、時間とともにシフトしていく我々は自然とターゲットから外れてしまう。 そうなってしまったときに我々は思わず「昔は良かった」や「今のはダメだ」などと言ってしまいがちだが、これはあまりにも私的な意見に過ぎない。 実際、『FF9』はかつてのファンを意識して制作されたようだが、売れ行きはいまいちだったようだ。 つまり、かつてのファン、すなわち旧世代を相手にするよりも、これから始めるという新世代を相手にするのがよっぽど数字になる。 こんな書き方をするといやらしく聞こえるが、情報サービスなんて所詮こんなものである。 だから、ひいきのシリーズであっても、いつかは捨てるべきときがくる。 特に今の時代、そのときにさらりと捨てて新しいモノを見つけるクールさが必要かもしれない。

ところで『FFX』の感想だがノーコメントということで・・・ ちなみに、私が今年捨てたものは『FF』と『FFX』の発売翌日から公開されているアニメ映画監督の作品である。

そうです。無意味です。

ネット徘徊中に、私が制作した『GR』を「BMP出力しかなく無意味」と紹介しているサイトを発見。 そもそもオモチャ程度の用途でしか考えておらず、実用レベルで利用されることを考えて作ったわけではない。 しかも、もともとは3Dフライトシミュレータを作るつもりの過程で出来た副産物である。 また、そのサイトでは「他のソフトウェアとの連携がないモノは評価外」のようなことが前述されており、総合的に考えてこの評価はいた仕方あるまいとは思う。

が、「無意味」とまで言われて黙っているわけにはいかない。 そのサイトでは『GR』以外にも、世の中のフリーウェアおよびシェアウェアの3DCGツールを片っ端から使用し、評価をレポートしている。 そして、そのサイトをひと通りまわってみて一体なにが不満なのか、一応見当がついた。 要するに、他のソフトウェアに乗り入れできないことに問題があるようである。 その証拠に「エクスポートがないためモデラとしては使えない」という文句がサイト中のいたるところで見受けられた。 ならば、モデルデータを出力し、他のソフトウェアでレンダリングできるようにすればいいのか。

というわけで、手始めに「DXF」を研究。 とはいっても、この形式は非常に単純で、無知状態から5分もあれば手作業でポリゴンの1枚も表示できるようになれる。 よって、DXFについてはあっさり解決。 問題は『GR』側である。 いや、実はこちらもDXF出力機能の実装自体は全く問題ではない。 しかし、もし『GR』の内部モデルデータをそのままDXFとして出力すると、総ポリゴン数は65,000ポリゴン、ファイルサイズは6MBを下らない。 こちらのがよっぽど非実用的であり非現実的である。 さあ、どうする・・・

ていうか、文句ばかり言うんだったら自分で作ってみろよなぁ。 使う側は気楽なもんよ。 作る側の苦労なんて知る由もない。 これだから評論家ってヤツは。 フリーで不満なら『Light Wave 3D』とか『3D Studio Max』とか『Maya』とか使えばいいじゃん。 いじいじ・・・

デザインで大苦戦

[挿絵] 新作パズルゲーム (開発中)

現在制作中のパズルゲームにおいて、映像面でかなりの苦戦を強いられている。 しかも、ドット絵が辛いとかそういうレベルの問題ではない。 絵を描く以前に、どんな絵が必要なのか、また、その絵をどのように配置するのかという「デザイン」を全く考えていなかったのである。 デザインがなければ当然絵は描けない。 それどころか、絵を配置するのは結局プログラムであるため、プログラムにさえ手を付けられない状況なのだ。 ルールを決めて意気揚揚とスタートを切ったが、私としたことが先を急ぎすぎたようである。

というわけで、現在はデザインの強化を中心に制作を進めているのだが、これがなかなか思うようにはいかない。 私は特別その方面のセンスがあるわけではないので、納得のいく映像に仕上げるために四苦八苦している。 しかも、デザインとはなにも絵に限った話ばかりではない。 プレイヤーに対する反応やアニメーションなど、いわゆる「演出」と呼ばれる部分もこれに含まれる。 特にゲームにおいては、こちらが寂しいと全体的に寂しい仕上がりとなってしまう。 逆にやりすぎるとうるさがられるのがオチである。 これらの絶妙なバランスを上手く考慮しつつ、それに合わせて絵を描く。 本番はまさにこれからである。

七夕

7月7日は七夕という日らしい。 短冊に願い事を書いて笹の葉さらさらな枝につるすと、その願い事が叶うとか叶わないとか。 青森の山奥で飲むことができる“とある”お茶を3杯飲むと「死ぬまで長生き」できるとかできないとか・・・ って、関係ないか。

ところで噂によると、なんでもこの日は年に一度だけ織姫と彦星が出会うことができる日らしい。 ちなみに織姫はこと座の「べガ」、彦星はわし座の「アルタイル」ということが近年の調査で明らかになっている。 この2つの星が年に一度出会う・・・ そんなすごい天体ショーが年に1回も見られるのか!? しかし、ここ数年この日は晴れたためしがない。

「アルタイル」といえば不朽の名作『ボンバーキング』(ハドソン)を思い出す。 第1ステージクリア後に楽しむことができる「カラオケモード」で、実はアルタイルを救うために星中を発破しまくっていたことが明らかとなる。 決してテロ活動ではない。 ちなみに私は「4-2ステージ」までが限界であった。 爆風の微妙な当たり判定がなかなか憎い。 しかも主人公が弱すぎである。

雑草ノートもとい壊れ話はこれぐらいにして。 私は例年、七夕の日になにをしているのかというと、早い話、なにもしていない。 短冊に書いて願うほどの願い事なんてないからだ。 そもそも、どういう訳か「北海道の七夕は8月7日」と世間より1ヶ月遅れ。 8月7日を迎えた頃には世間とのギャップに興ざめである。 しかし、今年は珍しく切なる願い事がひとつ・・・

早く就職決まってくれ・・・