FM TOWNS エミュレータ
ついに念願の「FM TOWNS エミュレータ」を手に入れた。 エミュレータというと違法性があるのではないかと誤解している方も多いかと思うが、一部例外はあるものの基本的にエミュレータ自体に違法性はない。 ただし、実機を保有しており必要なROM、BIOSなどをその実機から入手するというのが最低条件である。 エミュレータの問題点は、そのエミュレータで動作させるソフトウェアが著作者に無許可で、つまり不法に配布されている点にある。 要するに、問題なのはエミュレータどうこうというよりも利用者のモラルである。
だいぶ話がぶっ飛んでしまったが、とにかく期待と不安に胸躍らせながらこのエミュレータを動かしてみることにした。 が、その前に必要なものがいくつかある。 まずはタウンズ実機内にあるROMデータである。 とりあえずこいつを吸い出すために、久しぶりに愛機『FM TOWNS II HR20』を起動。 かつての勇姿は年老いた今でも健在。 まあ、今回は残念ながらこいつで遊んでる暇はない。 さっさとROMを吸い出して用を済ませた。 そして、もうひとつ必要なものはOSである。 これに関しては、タウンズ専用のOSであるTownsOSのCD-ROMがあれば十分である。 いちいちHDDにインストールしないと使えないWindowsとは異なり、TownsOSはCD-ROMからじかに起動できる点が良い。
必要なものはすべて揃い、いよいよ起動。 ちゃんと動作するかどうかが最初の不安であったが、難なく起動。 懐かしの画面がWindows上で再現されている。 が、重い・・・ とにかく重い。 それもそのはず。 動作スペックは800MHzのCPUを用いてもエミュレートスペックは16MHz。 私の200MHz弱のCPUでは単純計算で約4MHz。 つまり、Windows上で再現された懐かしくも重苦しいタウンズはゲームボーイ程度の性能しかないのである。
しかしながら、これはまぎれもなく『FM TOWNS』である。 そこで、昔作ったプログラムを引っ張り出して楽しんでみることにした。 そして驚いた。 速度にいささか難があるものの、どれもこれもちゃんと動くではないか。 まさかタウンズで作ったゲームがWindowsで動く時代が来るとは思ってもみなかった。 かつての思い出が次々と蘇える。 そして、ひとつの明確な目標が出来上がった。
近い内にこいつが快適に動作するマシンを手に入れよう。
それにしても、200-4=196MHzは一体どこへ逝ってしまわれたのだろうか・・・