ビデオ鑑賞
買いだめていた6月前半分のDVDを一気に鑑賞。 タイトルは『BAYSIDE SHAKEDOWN 2』と『まかせてイルか!』。 新しい椅子を購入してゆったりできるようになったので、合計3時間以上の鑑賞も苦になりません。 ただ、椅子はもう少しお金をかけてもよかったかなと、ちょっと後悔。 お金といえば、無事、ボーナスが出ました。 でも、減ってますねぇ。 一体、何ヶ月分なんでしょうか。 休職中だと賞与明細がもらえないので困りものです。 とはいえ、こんなことで問い合せるのも気が引けるしなぁ・・・
『BAYSIDE SHAKEDOWN 2』というのは、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』の「国際戦略版」と呼ばれている作品で、DVDだと赤版と白版がありますが、白版のほうです。 オリジナルの本編を再編集し、音響に関しては、かの「スカイウォーカー・サウンド」で当てなおし、日本映画では初めてTHX認定を受けたとか。
個人的な感想ですが、オリジナルを知っているためか、どうしても物足りなさを感じてしまいました。 観終わって思わず「編集しすぎ!」と。 音響のほうも、THX認定を受けているだけあって、臨場感については申し分ないのですが、根本的に好みではない。 なんというか、「映画のスケールに合っていない」と感じました。 結局、「中途半端なダイジェスト」という印象で終了。 辛口ぃ~。 というわけで、白版だけで満足する予定でしたが、赤版も買うことにしました。
『まかせてイルか!』は、大地丙太郎の自主制作アニメ作品。 まわりくどい感想は抜きです。 とにかく、楽しい。 監督曰く『こどものおもちゃ』の延長線とのことですが、確かに、「しっかりしろ、大人」のテーマが生きていますね。 むしろ、『こどちゃ』よりも露骨に描かれているのではないでしょうか。
『イルか』の売りのひとつは「アニメで手話」。 かねてより宣伝されていたので、作中に手話がどう絡むのか謎でしたが、なんということはない。 主人公の3人娘のひとり、碧ちゃんは「耳が聞こえない」という、ただそれだけのことでした。
「ただそれだけ」などと素っ気なく言いましたが、「ただそれだけ」と言いたくなるほど、作中では自然に描かれています。 最近よくある「耳が聞こえない人を描いたドラマ」とは違い、耳が聞こえない「キャラクター」はいても、耳が聞こえないことで話が展開することはない。 碧ちゃんに対しては当然のように手話で話をしますが、「可哀想」だとか「不便」だとか、そういう展開にはならない。 だからこそ、その辺のドラマチックなドラマなんかよりも自然に感じました。
ただ、それゆえに、意地悪な観方をすると、ただ単に手話をやりたかっただけなのではないかとも思いましたね。 描画が自然すぎて、耳が聞こえないという設定が作品においてあまりにも意味を成していない。 健常者を代役にしても全く問題がないぐらい意味がない。
試みとしては面白いと思います。 それに、先に書いたとおり、まわりくどい感想は抜き。 とにかく楽しいんですから。 大地丙太郎だから許せるのかもしれません。 それにしても、私は「間のない作品」が好みなのかもしれない。 『イルか』、『でじこ』、『踊る』、『Zwei!!』・・・